よく「ダンゴムシはお尻から水を飲む」と言われていますが、この映像のように水の塊があれば大体の場合は口から水を飲むようです。
管理人とは別の方のYouTubeチャンネルで、お尻から水を飲むのか検証した動画が投稿されていますが、それを拝見しても口から水を飲んでいます。
ダンゴムシの仲間(ワラジムシ亜目)は体にWCSという器官を持っていて、この器官は溝のような見た目で体中に水分を行き渡らせる役割をしているそうです。
ダンゴムシの腹には頭から尾にかけて左右に2本WCSの溝が走っていて、節と節の間にも横に溝が走り、触角にも脚にもこの溝があるそうです。
お尻だけでなく脚や触角からも水分補給ができるようです。
さっきまで寝ていたダンゴムシがのろのろと動き出したと思ったらプルプルとお尻の4枚の尾肢を震わせながら歩いています。そして、ちょこんとお尻を下げて2回に分けて水分を排出しました。
ダンゴムシが寝起きだったのは偶然かもしれませんが、これを見た時はダンゴムシも人間のように「寝起きの小便」をするのだろうかと感心しました。
が、ダンゴムシは顎から尿を排出するため正確にはこれは尿では無いらしいです。
いつも勉強させていただいているサイト『だんだんダンゴムシ』さんでは顎から一度排出された尿がまたWCSに乗せられ肛門に到達すると書かれてあります。また、『だんだんダンゴムシ』さんのYouTubeではこの動画のようにダンゴムシが尻尾を上下させて水分を排出している映像も投稿されています。
【参考記事】
『ダンゴムシの一生』NHK for school
https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005301170_00000
ダンゴムシがお尻を上下させる様子が「水を飲んでいる」として紹介されています。
『ワラジムシのしっぽの上下の運動』だんだんダンゴムシ
http://isopoda.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-863b.html
『ダンゴムシの水分調節システムWCS』だんだんダンゴムシ
http://isopoda.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-08494e.html
【参考動画】